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光 「うわ~んまた遅刻だぁ―っ!!」
毎度の事、急ぎ学校に走っている光一。
光 「東学館の『手助け学校生活 部活』読んでたら寝過ごした!!」
そんなことを言っていると、猫と戯れる風華の姿みえた。
風 「よしよし。いい子ですねぇ~」
猫 「ミャー」
ピタッ…
風華の後ろで立ち止まり…
光 「あ、風華さん。」
光一が風華の肩を叩こうとした時…
ズバーン!
光 「うお…おああああっ!!」
光一の叩こうとした手は、風華に掴まれてそのまま前方に背負い投げをされた。
風 「あ…」
何かに気づいたようにハッとしながら、頬を少し赤らめ恥ずかしいそうにする風華。
光 「お、おはようございます…」
空手部なだけあって、なんとか受け身がとれた光一。
風 「おはようございます。光一さん!申し訳ございません!つい条件反射で……」
ペコペコと頭を下げ、謝る風華。
光 「いえいえ、こちらこそ!性懲りもなく後ろから…」
受け身をとったものの、アスファルトの道なので腰へのダメージを気にする光一。
風 「昨日はどうもありがとうございます。私、男の方に助けていただいたなんて生まれて初めての経験でした。」
光 「はぁそっすか…」
光 (そりゃそうでしょ!あれだけ強けりゃ。大の男4人を一瞬にして倒すこの人…関わらないほうがいいかな…)
内心、そんなことを思った光一だったが…
風 「光一さんて勇気あるんですね。最初のお友達だちがあなたみたいな人で良かったです。」
光 (何者でもいいかぁなぁ~可愛いから)
すぐさま、風華の可愛いらしさに彼女への不安感は打ち砕かれた光一だった。
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