ばかやろう

6/9
前へ
/64ページ
次へ
すべてを話し終えた後、俺は2人に拒否されるのが怖かった。 育海も同じなのか、足が震えている。 しかし、香奈は衝撃の言葉を口にした。 「あのさ、別に気にしねぇよ、男同士でも。」 「は??」 同情とかじゃないことは、長年一緒にいるんだ。わかっている。 「いや、私らも…その……//」 ちらちらと和泉を見る香奈。 まさか…………………………な? 「付き合ってるし……///」 「マジでっ!?」 「あぁ……//」 思わず席をたった。 嬉しくてしょうがなかった。 しかし、和泉はぴくりとも動かなかった。 「和泉…………?」 「……………………………。」 ゆっくりと立ち上がり、俺たちを捕えた和泉の目は、冷たく恐ろしかった。 .
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加