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それから、シェアハウスは一変した。
部屋からは笑い声があふれ、施設を頼ってくれる子供も増えた。
仁が、
革命をおこしたのだ。
香奈や育海の力も大きかっただろう。
仁が入った2年目、3年目に入居してきた2人は他にはない大人っぽさとリーダーシップを発揮していた。
まわりの子たちの面倒はもちろんのこと、香奈は事務まで覚えていった。
そんなこんなで仕事が二倍以上のペースで進み、子供たちの就職や養子縁組がどんどん決まっていった。
そのまま1人減り、2人減り…。
みなが笑顔で生活することを覚えていこうとしたとき、悲劇がおこった。
おじさんが、
交通事故で死んだのだ―…。
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