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皆が用意してくれた景色を見ながら休憩することにした。ルドは自分のポケットから小さな双眼鏡を出すと、気になった場所があったので目に当て頂上からの景色を眺めていた。
あった…。あのいっぱい建物があった場所。良く見えないな…。誰だろう。誰かいる…。あれ同じ顔の人間が二人?
ヤスヒラ『なあ…皆ちょっと相談に乗ってくれ』
もうちょっと見ていたかったが、ヤスヒラが真剣そうな目で話ていたので聞くことにした。
そのまま話していると、いつの間にかに時間が過ぎていった。
ファシス『さて、帰るか。遅くなると親に怒られる』
そう言ったのはファシスだった。
アーノ『それにしても本当に凄い景色だな。絵にしたいくらいだ』
バッシュ『馬鹿だな…お前は。景色って言うのは絵にしてとっておくもんじゃない。心の中にしまって、思い出にするものなんだよ』
良くバッシュが何を言っているか分からなかった…。どうせ、心の中でこう言っておけば格好いいとか思っているんだろう。
ヤスヒラ『アーノは馬鹿だから分からないんだよ。』
ファイス『本当だ。言えてる。』
ルド『たしかにねー』
皆で頂上で見た景色を心にしまい、山をおりていった。
――今日見たことは忘れないだろう…。何十年…何百年って経っても…。
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