夢が丘バーニング!

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土曜日の昼過ぎ。 みんなで昼飯を食べた後に俺と聖夜さんがゲームで遊んでいたら、終夜が言った。 「翼、いつも同じゲームしかやんないのな」 あっ、出た。究極奥義。 咄嗟にガード体勢に入り、ダメージゲージが上がるのを息を飲んで待つ。 聖夜さんのお気に入りキャラ、ブラックキリエルは究極奥義のダメージ率がかなり高い。 最終奥義より溜めるゲージ少なくてダメージも高いから、まともに喰らったらライフゲージが一気に赤くなる。 「うあぁ、堪えろ、堪えろ!」 「観念しろ、ツン!」 じりじりと上がって行くダメージゲージ。 それが100%に達した瞬間、俺は目にも止まらぬ速さで左右の指を動かした。 「げっ!」 ホワイトサリエル、最終奥義発動! 「きっ、きたねえぞツン!」 サリエルの最終奥義は、操作キャラが必殺技なんかを発動してる最中に繰り出すと、相手の技がそのまま相手へのダメージになる。 究極奥義発動中のキリエルは、自分の技とサリエルの最終奥義になすすべなく、空中であうあう状態。 997、998、999…あっという間に1000Hitを越えて、キリエルの断末魔の叫びが響いた。
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