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実家に帰ってきたものの
心が休まる事はなかった｡
私が悪いのだろうか｡
むしろ追い込まれる事に
なるなんて思ってなかった｡
母の一言―…
『あの時の電話で話聞いてさ
考えたんだけど…
今回は諦めたら―？』
…なんで？
帰って来て育てたら
って言ったじゃん―…
結婚については
私自身不安があるし
今『結婚しよう』って
言ってくれても
すぐには返事出来ない
と思う―…
だけど産むこと
育てることに関しては
１度も揺らいだ事はない｡
周りにどんなに
言われたって
『そうだよね
今回は諦めよっか』
なんて思えなかった｡
唯一の言葉の支えが
なくなった気がした｡
『産んでいいよ』
『協力するよ』
『何かあったら
頼っていいんだよ』
言葉だけで良かったの｡
本当に頼ろうなんて
思ってないよ―…
産まれたら
笑顔で迎え入れて
抱いてくれたら
それだけでいいの
今の私には
その言葉だけが
唯一の心の支えで
生きる希望なの―…
反対するのは分かるけど
お腹の子を否定する
言葉は止めて―…
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