命の砂時計

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美月 悠斗(ミツキ ユウト) 17才 男 別段特徴もない、普通の高校生だ。     特別頭がいいわけでもなく   運動神経がいいわけでもなく     本当に普通の高校生。     そう、普通のはずだったんだ     あの時までは…     ┼┼┼┼┼ 10年前 悠斗 7才   『ただいま!ママ!』   『あら、お帰りなさい。今日は早いのね』   いつものように母が迎えてくれる。これも、普段と変わらない。   『うん!明日はテストなんだ!だからお勉強するの!』   『まぁ、悠斗は偉いわね。じゃあ後でお菓子持ってってあげる』   『ありがとう!』     ここまでは、本当に何も変わらなかった。 自分の部屋に入り、机の上にある‘それ’に気付くまでは…  
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