上は有って下は無い

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「ごめんなさい…」 「屋上では寝てるし教室では頭撫でられてるし……女って意識がないの?それとも……」 「輪島止めろって。もぉ夕紀はお前のもんでもないだろ。」 「アンタどのツラ下げて口答えしてんのよ。」 「顔は関係ねぇ!自分の思い通りにいかないからって無理やり調教しなくてもいいだろ。夕紀は夕紀だ。気にいらねぇんなら他の奴を当たれよ。」 頭を撫でていた立樹の手は俺の肩に回されてしっかりと固定された。 これは世間一般でいうところのハグと言う奴だろう。 小夜伊はそれを見て更に顔を鬼にさせる。 どうしてそこまで怒るかは俺にはもお理解できない。 小夜伊の事は分かりたくもないけど。 それより… 「どさくさに紛れて抱き締めるな優ノッポ。…苦しい。」 「すまん。」 「ごめんなさい輪島さん。私これからキチンと気をつけて生活するから今日はこの辺で許してください…」 「い、いいわ。ちゃんと気をつけなさいよ?」 「……(コクン)」
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