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「さ。グチグチするのは止めてご飯食べましょ。お昼くらい楽しく食べたいわ。」
「う、うん。」
「みんな、もぉいいわ。立樹を離してあげて。」
「え゙!?」
小夜伊の声が掛かると立樹の周りにいた女子生徒達は散り散りになり、各々お昼ご飯を食べ出した。
なんということでしょう…
あのもみくちゃにされて見えなかった立樹顔が今ではハッキリと見えているではありませんか。
「あのぉ…輪島さん?」
「なに?」
「今のはいったい…」
「ハーレムね!」
「輪島ぁ……勘弁してくれぇ…」
「あれは残骸ね!」
うわぁ。
立樹がぼろ雑巾になってやがる。
恐るべし女の子。
結束のあるチームは強いね。
…とか言ってる俺も気をつけなきゃな。
――…
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