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「じゃあジャンケンして買った方が一回食べさせるってのはどうだ!」
「ジャンケンに時間がとられるし効率悪過ぎ。これだから男ってのは…」
「男関係ないだろ!!」
「あ、あのぉ…」
「「ん!?」」
「そろそろ止めていただけると非常にありがたいんですが…」
周りの人達みんなこっち見てるし。
俺が食べさせて貰ってるのは前からバレてるんだけど…再度バレるのは正直恥ずかしいってか、この子が食べさせてもらっている構図を考えるだけで顔面崩壊しかねないんで……止めていただきたい。
「「し、失礼しました。皆様、どうぞゆっくり食べてくださいませ……」」
オチは見えてるんだけど2人はいつも気づかなかったんだよね。
食べさせるのにどんだけ必死なんだよ。
「だいたいちっちゃな口を一生懸命開いて食いついてくる夕紀が悪いのよ。自覚なさい!」
「ご、ごめん…!」
すると小夜伊は息を荒くし始める。
ヤバい。俺何かやっちまったのかもしれない。
目も座ってるし眉間にかなりシワもよっている。
絶対に…マズいぞ。
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