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「………もぉ……もぉ我慢の限界…」
「どうした輪島?」
「夕紀ぃ……!」
ゆらりと立ち上がる小夜伊。
ニヤリ。と唇の端が上がるその表情は何かを押しとどめるような顔だった。
何をしようとしてるかは分からないがそこはかとなく身の危険を感じるのは確か。
例え俺が何かしらのことで小夜伊を怒らせたのだとしてもここは本能的に後ずさりしてしまう。
「あのぉ…輪島さん?」
「逃げても無駄よ。忘れてない?ここは既に私のエリアよ…」
「な…なに!?」
周りの生徒達がいつの間にか消えている…だと!?
頼みの立樹はすでにもみくちゃにされている。
甘くみていた。てか突然過ぎだろ。
なのにどんだけチームワーク良いんだよ女の子達。…マジで怖いです。
「夕紀……」
「なに…!?」
小夜伊の手が俺の首筋を捉える。
もう…ダメだ!
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