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またも小夜伊の前から全力疾走。
これって全く女の子っぽくない気がする。
でも、この体を良いように使われるのは避けたい。ましてやエッチなことなんて、俺はぶっ倒れてしまう。
「結局小夜伊が俺の体で色々したいだけじゃないか。ああイライラしてきた!」
いつか見返してやる。
魅力的な男or女になって見返してやる!
――ドンッ!!
あいたっ。
くそっ、誰だよこんな時になんだってんだよ。
「君…大丈夫?」
「あん!?」
「どこもぶつけてない?」
顔を上げると、夕紀ちゃん(俺変身後)に負けず劣らずのお花畑を咲かせる美少女が手を差し伸べてくれていた。
ブラウンのセミロングを風になびかせてくりくりした目はしっかり俺を捉えている。
「あ、かかとが擦り剥けてる。」
「い、いいですよ。こんなのほおっておけば治りますから。」
「うふ。ちょん♪」
「ぅ!?――いたっ!」
「保健室、行こ?」
「いだ、いだだだ。行く、行きます。だから突っつかないで!!」
―――――……
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