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「そうかい。じゃあほら、手ぇ出せ。」
「ごめんね?」
「しおらしくなるなよ。本当に大丈夫か?熱とかねぇか?」
「大丈夫だから…オデコとかいいから…」
立樹の手がデカい。
俺が縮んだからとうぜんか。
それより…なんで立樹ごときにドキドキするんだろう。
やっぱり立樹が言うように今日の俺はおかしい。
こんな気持ち悪いくらい爽やかな顔で俺のことを心配してるコイツに少なからず嬉しいという感情が湧き上がってくる。
ダメだみてられんな。
「小夜伊!」
「ど、どうしたの急に抱き付いて?」
「ん~~~………!」
「立樹。アンタ夕紀になんかしたでしょ?」
「レアチー渡そうとしただけだぜ?」
勢いで小夜伊に抱き付いてみたのはいいものの……こっちもこっちでドキドキする。
いい香りとか女の子特有の柔らかさで胸が高鳴る。
俺は…バイになっちまったんだろうか?
取りあえず2人とも美形であるには変わりないんだが立樹にときめくのは気分が悪い、けどフワフワする。
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