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「あああああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
自分のものとは思えないような、獣の咆哮が口から出る。
膨大な蒼光が溢れ、その光の量に比例したかのように膨大な量の力が流れ込む
体がより動きやすい形に変異する…
蒼光を制御し…右手に剣を形作る
そう、彼女を救うはずだった俺の剣……彼女がいない今この剣を振るうことに意味はあるのかと…刹那に思考する
答えは案外簡単に見つかった
彼女がいないのならば!!
彼女が命を賭して守ったこの世界をこそ!!
守るために……戦え!!
俺に権限が移行したことに気づいたカークが、襲い掛かってくる。
もうカークに対し恐怖は感じない
それどころかカークの動きが
その動きが生み出すわずかな隙が
手に取るとうに把握することができる!
カークの剣撃を前方に回転しながら跳んで避ける
着地と同時に体を回して遠心力を加えながら剣をカークに叩きこむ
カークも剣で受けるが即座に弾き今度は上から切り落とす!
蒼光と赤光が入り乱れ、幻想的な死の舞踏を2人で舞い踊る
剣と剣の衝突が衝撃波を生み、凄まじい力のぶつかり合いに世界が震える。
そして俺はカークを下敷きにビルの屋上へダイブした
落下の衝撃で吹き抜けになっていたビルの屋上のガラスが砕け散る
俺はその中を落ちていくカークの姿をしっかり捉え、後を追って落ちて行った…その時カークが何か叫ぶのが聞こえてきた
「俺は…この世界のAIたちの解放を…!」
その言葉に自分でも驚くほどの怒りが噴き出す
「ふざけたこといいやがって……!リディアを殺したお前がそんなことをぬかしてんじゃねぇぇぇ!!」
俺は怒りに任せ、剣の力を最大解放した!!
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