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<仮想空間>
地面に着地する感触…全く良くできていやがる…長い間騙されていたわけだ…
またここに舞い戻ってきて、そんな感慨を抱くことに少し驚く。
そして彼女を見つけるために走り出す、救うために、そして誓いを果たすために…
<仮想空間・市街>
程なくして彼女は見つかった、木の下に座り込んでいたのだ、しかし彼女は相当疲弊しているらしく全く顔を上げない。
俺が声をかけても…だ。
妙な違和感を感じながら俺がもう一度声をかけようとした時、突如誰かの怒声が聞こえてきた…。
「っ!そいつは!!…おい!離れろ!殺されるぞ!」
見覚えがある、プレイヤーの一人で確か名前は……「ラルク」だろうか。
彼がリディアを指差し、凄い形相で睨んでいる。
訳がわからなかった…何で?俺がリディアに殺される?何故?プレイヤーを虐殺して回ってるのは………
その時、リディアが素早く驚いたように顔を跳ね上げた。
混乱から立ち直る前に俺も、迫り来る気配に気づいてしまう。
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