Prologue

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「あんたねぇ!このクラス委員長が!文化祭の準備で!わざわざ生徒会室でクラス代表会議まで出て頑張ってるのに!なんで副委員長のあんたが何もしないのよ!」 ギロリと強烈に目を眇めながらツカツカと俺の目の前まで歩み寄ってくる。 「いや、だから副委員長は何もしなくていいって生徒会からは言われているだろ?なんでそんなわざわざ……まぁいっか。あ…もしかして俺の助けが欲しいとか?」 「へ!?ば、バカ!そんな訳…な、ななないじゃない!!べ、別に一緒にやりたいとかじゃ……あわわ!そ、そう!あんた、働きたそうな顔してるから仕事させてあげようかと思ったのよ!!決して!決して助けが欲しいとかじゃないんだから!!」 冗談で言ったつもりが、何か気に障ったのか。顔を赤くしながら俺に指を差して、ワタワタと大声を張り上げる。もうちょっと落ち着いて喋れんのかこいつは…… しかしそれを言ったら殺されてしまいそうなので黙っておく
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