Prologue

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のんびりと部屋を出ると、ポツポツと雨が降り出した。窓へのあたり具合を見ると、結構雨脚が強そうである 「!やっべ!傘持って来てないの忘れてた!!」 まさかの今更気づいたというやつである。今日はツイてない 玄関を出る頃には結構な豪雨だった。遠くの空では稲妻が縦に落ち、しばらくして物凄い爆音が耳の鼓膜を刺激した。 「冷てぇー!!」 さすがに気温が涼しくなると、水温も冷たくなっている。冷たい雨は、痛いくらいの勢いで俺の体を打ちつけた。 仕方なく鞄を頭の上に重ね、傘代わりにしてみたものの実用性は皆無 本日2度目の全力疾走で、自宅まで続く坂道を駆け下りる。スピードを増したので、更に雨が強くなった気がした お天道様のバカヤロー!と、声を大にして叫びたい
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