Prologue

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……………… 「びぇっくし!!う゛ー…」 数十分走ってようやく自宅に着いた。オレンジの街頭が点き、辺りは住宅街の明かりのみになっていた。 既に制服には冷え切った雨が染み込んでおり、下着まで冷たく濡れていた。 玄関には明かりが点いている。おそらく愛華あたりが晩ご飯の準備でもしているんだろう。 俺の家は両親が海外に出張に行っていて、今は1人暮らしだ。そこを隣の紅川家に何かと援助をしてもらっている訳だ 「寒っ。早く家に入ろ」 冷え切った手で玄関の扉を開ける 「ただいまー」 扉を開けて玄関に腰掛けると、リビングの方からパタパタと足音が聞こえてきた
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