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ハッとして目の前のこいつを見ると、足元の方が消えかかっていた。オイ、待てよまだ言ってねーだろ。オイ、何でお前そんな泣きそうなんだよ。最後にそんな顔見たくねーよ。勝手に消えようとすんな。俺はお前に消えてほしくない、死んでほしくない。俺は、お前が好きだ。お前が大好きなんだよ、心の底から愛してるんだよ。
「、お前が!」
ぼやけた視界であいつの消えゆく顔を見ると、俺が見たかった顔がそこにあった。好きだ好きだ好きだ好きだ、お前が好きだよ。世界で一番好きだよ愛してる、消えるなよ。最後にひとつ涙を落として、わたしも好きだよと言って消えていった。なあ、お前が好きなんだよ‥‥。
恥じらいを捨て 叫ぼうではありませんか、
(俺をおいていくなよ、)
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