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この道また二人で歩けるかな
その言葉を最後に彼女は僕の前から姿を消した
彼女がまだ病気だと知る前僕は彼女と付き合っていた
いつも帰り道二人で手を繋いで帰るのが習慣になっていた
ある日二人で歩いていると彼女が少し微笑みながら言った
「この道また二人で歩けるかな」
その時僕はその言葉の意味を知らないまま言った
「歩けるよずっと一緒に」
彼女は何も言わずに手をギュと握りしめてきた
僕はびっくりした彼女は今まで僕の手を握りしめた事なんて一度も無かったからだ
僕はそこから黙りこんでしまった
気付いた時には彼女の家に着いていた彼女は微笑みながら言った
「また明日学校でね」
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