30分の大切な1行

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《今日オフになった。》 30分悩んだ末にできたメール。 自分でも、あまりに簡潔すぎる言葉たちに驚いた。 でもこれが、不器用すぎる俺にできる精一杯のメール。 この一行で気持ちが伝わることを祈って、 30分かけて作った、大切な剛へのメッセージ。 《送信しました。》 『よし…、』 携帯に表示された画面を見て、剛の元にメールが届いたことを確認し、携帯を閉じる。 -わずか5分後 着信を伝える音楽が、わざと近くに置いた携帯から鳴り響く。 《剛》 小さな画面には 愛しい人の名前。      
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