伊達政宗

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「……飽きた……」 眠りというものは、安らぎを与えてくれるだけのものではない。 眠り過ぎれば飽きてしまい心は昂ぶり、どこかへ出ていきたくなる。 「……よくもまあ、今まで寝てたもんだな…」 それは死者でさえ同じこと。 眠りに飽きて生きた人間と接触してみたくなる死者もいるのだ。 生前は織田信長に憧れ、だいぶ暴れた政宗のこと。 その衝動は人一倍だった。 たまには目覚めて人間たちの様子を心眼で見つめ、(どちらかというとイメージや感じるに近い)自分の遺骨が調査のためにいじられてるのを知ってショックを受けたり、眠っている家臣たちを一人一人起こしに行ったり。 もちろん雨男なので時々雨も降らす。
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