伊達竜太

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俺は伊達竜太。 高校二年生。 あだ名はイタチ。 始まりは「伊達」を読めなかったクラスメートが、そう呼び始め、次第に広がっていった。 小学校、中学校はいじめられっ子として毎日生きていた。 特にいじめられる原因もなかったけど、いつも一人で、友達もいなくて。 気付いたら人に馴染めない孤立した存在になっていた。 親にも黙っていた。 学校の話はしなかった。 本当は不登校になりたかったけど。親に理由を問われるのが面倒で、ずっと耐えた。 あの日まで…
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