1年目の春

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花見当日。 石垣島は晴天! 少し肌寒いので先生に僕の上着肩にかけてあげた。 「……石山先生の実家に行くから付いてきて。」 「は、はい!」 なんだかお父さんに会う感じだ…。 僕は何を話していいか考えていた。 家は海から少し離れてる所にあった。 そんなに豪邸ではなくごくごく一般の一軒家。 中からおばさんが出てきた!俊幸先生のお母さんみたいだ…。 「…お母さん…。」 抱き合う二人。 お母さんの目からは涙が…。 「こちらの方は??解った!カズちゃんの彼氏だ!」 「は、はじめまして!佐々木架月先生の付き人と交際してます伊藤俊一です!」 「お父さんは?」 「もうお花見行って禁止されてたお酒のんでるわよ。墓参りは後でいいからお父さんのところ行ってあげて。私はごちそう後で持ってくから。」 「…じゃあそうさせてもらうから。いくよ伊藤。」 「はい!」 お母さん一目で解ったなぁ…。ちょっと認められた感じ! 「石山先生のお母さん優しい感じでしたねー。」 「…無理してる…。前よりも痩せた…。」 え…。先生それってよく見てたって事だよね…。 少し坂を登り開けた場所に桜並木が見えてきた。 ここも俊幸先生と歩いていたんだろうなか…。 結構人が多く集まってた。 「架月ー!こっちだこっち!」 おじさんがこっち見て呼んでいた。 「あれがお父さん?」 「かなり酔ってるな…。あれほど止めろって言ったのに…。」 「先生も抑えたらどうですか。」 「何か言った?」 睨まれた…。 「いえ何も…。」 先生には頭が上がらない…。
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