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「お?新しい男か?」
「付き人と先生と交際してます伊藤俊一と言います。」
「カズ良かったじゃないか!まぁ今日は祝い酒だ!」
「お父さん飲みすぎ…。少しは医者の言うこと聞いて。」
「カズ俺は大丈夫だ!カズが心配することなんてここにはねぇんだからよ。」
先生の顔が険しくなった。
ホントに心配してるんだ…。
そうだよな…。結婚まで考えてた人の父親、母親だもんな…。
きっと忘れられないだろうなぁ…。
僕はなんだか他人が口を出してはいけないと一歩ずらした。
きっと俊幸先生に僕はかなわない…。でも俊幸先生より長く先生を愛していける!これからもずっと…。
と、そんなことを思いながら先生の横顔をみていた。
「花見に来たんだろ。座って飲めや。もうすぐ母ちゃんがごちそう持ってくる言うてたから。」
「伊藤座ろう…。」
「はい。」
するとお父さんは酒をついでくれた。
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