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いきなり酒!?
まぁ酔いつぶれないていどにちびちび飲むか…。
と思ってたら先生が
「あんた発泡酒。帰りお父さんぐでんぐでんになるから…。私もほどほどにするから。」
先生…。
好きだー!先生大好き!もう抱きしめたい!
なんか照れてるっぽく言ってるような気がする…。
するとお父さんが手を振ってるさきにはお母さんが。
「お待たせー。巻き寿司にお稲荷さん持って来たよ。」
「すごい!旨そう…。いただきます!」
美味い!これがおふくろの味ってやつか…。
「カズちゃんは本当のおふくろの味知らないから全部食べてね。東京帰ったらろくに食事取らないからちゃんとみててね。」
「は、はい!炊事は僕の仕事なんで栄養考えて作っていきます。先生お母さんいないんですか??」
「生まれつき孤児園で育ったの…。」
「先生…。」
そうなんだ…。なんか聞いちゃいけないこと聞いちゃった…。
僕も小さい頃両親亡くしてじいちゃんばあちゃんに育てられた事あるけど先生は全く知らないんだ…。
じゃあなおさら俊幸先生の親大切にしてるんだ…。
でもいつかは別れが来る。僕らは付き合っているんだ…。
そう自覚しておかないと僕はここでは赤の他人になってしまう…。
…ん??
僕今結婚意識した!?
だ、だって付き合うってゴールは結婚だよね??
その時お父さんからこんな言葉が…。
「カズ結婚はいつするんだ?こんな良い人がいるのに。」
お父さんそこは触れてはいけない!!
あぁ返事が…。
怖い…。
「…結婚…?」
「俊一なんていい名前じゃないか!なぁ母ちゃん?」
「えぇ良いわよ!お似合いだと思うわ。歳も若いのに…。」
「ぼぼぼ僕はまだ早いような…。」
その時先生からとんでもない言葉が!!
「…結婚前提で付き合ってるけど…。」
「やっぱりか!そうかそうか!」
「東京でいい人見つけて良かったじゃない!おめでとう。」
「いや…あの…えぇ!」
け、結婚なんて…、それは先生好きだからしてもいいけど…。
その時一瞬風が舞って花びらがひらりひらり…。
そこで気づいたんだ。先生は俊幸先生を忘れようとしてることに…。
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