1年目の春

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あぁ…そうか。僕は俊幸先生の代わりなんだ…。 そう思ってたら…。 「でもね現実みて俊一君ならカズちゃんのそばにいてあげれる。ずっと…。だからお願いね…。カズちゃんを悲しませるようなことしないで…。そばにいてあげるだけで、それだけでいいんだから…。」 僕は、 「必ず先生を幸せにします。俊幸先生より長く…。」 「ありがとう…。本当にありがとう…。」 お母さんは涙を流しながら僕の手をギュッと握った。 僕も握り返した。 と…、先生の姿が見当たらない。 玄関でお昼掛けてあげたシャツを来てる。 「伊藤…夜桜見に行かない?今ライトアップされてるから綺麗だよ。酔い醒めたでしょ?」 「は、はい!!行きます!!」 やった!!先生と二人きり…。 ここに来て初めてだ!
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