14835人が本棚に入れています
本棚に追加
――――
「おい渉!何でこんなにうるさいんだ!!」
自動ドアをくぐった瞬間からツッコミ開始。
うるさいぞって忠告したのに。
「どうですか初めてのゲームセンターは」
「賑やか過ぎて耳が……」
自分で賑やかな場所が良いって言ったんだからな。
「これは……慣れて。あと、やりたいゲーム具体的に教えて欲しい」
うぅむ、と首を傾げながら考え込む会長。
こんなに普通にしているけど、もしかして俺今かなりリア充?
だって今日初めて会った美人会長だぜ?
漫画かよ…!
「期待……いやいや違う。何か違う」
「ん?」
出てしまった小さな呟き。
逃げるように質問の答えを聞くと、会長はあぁそうだと手を叩いた。
「ホッケーと言うものがやりたい。テレビで見てて楽しそうだったからな」
初ホッケーを初体験しに移動。
財布をいじり小銭を捜す俺。
100円を二枚取ったとこで会長さんが俺の肩を叩いた。
「お金はいくらだ」
「い、いやこれくらいいらないよ」
「私が誘ったのに払わない訳にはいかない」
「世間を知らない会長のために一つ教える。デートの時って大体は男が払うんだぞー」
「私とお前の関係はそれ程深く無いだろう。そんな話は良いから早く」
結局、200円中の100円を水樹から預かった。
最初のコメントを投稿しよう!