出会いは突然に…

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泣きそうな水樹にジョーク混じりにハンカチを渡してみる。 むっとした顔で睨まれ、少し可愛いとか思ってみたり。 「泣いてない」 「涙が出そうな気がしたもので」 「………アホ」 数分して落ち着いたのか、周りをキョロキョロと見渡す。 あと、ワイシャツから垣間見える白い肌がエロいです。 「次は、あれだ……!」 指をさしたのはプリクラ。 プリクラねぇ…… そうかプリ――― 「おまっ、二人で!?」 「あれは他人も引っ張り込んで撮るのか?君は変わった人だな」 アンタが言うなよ…… しかしこの際そんな事どうでも良い! プリクラだぞ!? ってこいつゲーセンのいろはを知らないんだったー・・・・・・。 でも何でプリクラだけ知ってるんだこの人。 「……わかったよ」 「本当か!?」 「今更断れ無いしな……」 「ん、どうした?」 こんな体験が出来るもの、高校の醍醐味なのかもしれない。
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