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[渉]
俺は今、夢でも見てるんだろうか
好きな子を勢いで後ろから抱きしめて、止まれなくなり告白して、そして告白されて・・・こんなに嬉しい事なんてあるのか?
「ありがとう。水樹がいなかったら俺は・・・」
「ん・・・」
ふぅ、と溜め息をついて水樹から離れ、こちらを向かせた。
そして一呼吸置いて大事な一言を口にする
「付き合ってください」
「ありがとうはこっちが言うことだ・・・私でよければ、付き合ってください」
目の前でにこりと微笑む女の子は大好きな水樹
今すぐ叫びたいよ・・・
あああああ!
って喜びてぇ!!!
「水樹いいいい!
俺はお前があああ!
大好きだああああああ!」
俺は屋上でそう叫んだ。
紛れもない事実を
ありのままに
恥ずかしいなんて考えてらんないよな
嬉し過ぎるんだから
「馬鹿者・・・お前は本当に馬鹿で・・・ずるいなぁ・・・」
顔が赤くて、涙をボロボロ流す水樹は、本当に可愛くて、どうしようもないくらい、愛おしい。
俺はやっと水樹と恋人になれたんだな。
俺の水樹って思って良いんだよな
「あぁやべぇ、何か顔のにやけが止まんねぇよ水樹」
「まったく、変態だな渉は」
「あぁ、そうかもな。でも、今日くらいはにやにやしても良いだろう?やっと、水樹と付き合えたんだから!」
「・・・はぁ・・・・」
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