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それから俺達は座って寄り添いながら夕日を眺めていた。
手を握って
水樹を感じて
離さないように
どちらからでもなく、自然と顔が近づく。
この前のように、水樹の顔が目の前にある。
そして目を瞑り、そっと口付けをした
「渉・・・私は、その、ふぁ、ふぁふぁふぁファーストキスなのだ・・・」
「初めてが俺で良かったのか?」
恥ずかしがる水樹は可愛い。
でも、今日の水樹は格別だった。
「渉で良かった、本当に」
「俺も水樹とキスできて嬉しい…」
もう一度そっとキスを交わした
「なぁ、飯食ってくか?」
「良いのか?突然」
「水樹ならいつでも大歓迎だよって言っただろ?」
「うむ。それじゃぁ家に電話を・・・
あぁ、母上か。今日の夕飯は渉の家で……う、うむ、そう・・・なるな。うん、分かっ――って!母上!そんな事はししししないぞ私は!そういうのはもっと時間が経って……ってあぁもう!母上の馬鹿!今日は泊まるから家に帰りません!では失礼します!」
あぁ・・・会話が気になって仕方がないや・・・
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