出会いは突然に…

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「ごめん……み、水樹」 「……いやだ」 ……会長……可愛いな。 頭をさすりつつ会長の機嫌を窺う。 謝ってもふんっ、と顔を背けるし。 「お前は私をからかった」 む、むずかしい子なのかなこの会長。 「だから悪かったって」 「許して欲しいなら私を愉快な場所へ連れて行け」 愉快?ダイアモンド?は? ちょっと待てそれはどういう意味だ。 出会って数分でどこか連れて行け? 中々攻めるなこの会長。 「え、何々デートしたいの?」 俺はこんな綺麗で可愛い超絶美少女と遊べるなら喜んで…… 「何!?でででデート!?そうかこれはデートというものか……そ、そうだ。デートだ」 えー、この子自分の言った事把握してない。 「一応……本気?」 「………仕方ない」 「仕方ないなら別に―――」 「……連れて行け」 立ち去ろうとする俺の腕を掴み、無理に引っ張る。 次の瞬間には自分のした事に気づいてすぐに放し、顔を赤くした。 何だか一人の世界に入って黙り込む会長を覗き込むと、平手打ちをくらい、涙目になる俺。 「俺何してんだろ」
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