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「お嬢様。城に着きましたよ」
馬使いはアンジェに微笑みかけた。
アンジェは馬使いの言葉に我に返った。
外を見ると本当に彼の城の前だった。
時計を見ると事故にあう直前の時刻――
アンジェは馬車の席から立とうと
少し腰を浮かせた。
すると――――――
「あっ,,,,」
アンジェはすべてを思い出した――――
手にあたったナイフを見て,,,,,
月明かりにあたり綺麗な銀色に輝く
そのナイフを馬車の中に置いて行こうと
思った。
しかしアンジェは思い出してしまった。
私を見下ろした少女の顔を―――
アンジェは震える手でナイフを握りしめ
鞄の中にしまった。
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