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「……お前今、すべてを放棄しようとしてるだろ?」
見事に図星。だって面倒なことは嫌いなんだもん。
握りしめていた携帯を投げ、ベッドから降りる。
「だって携帯無くても生きていけるし」
そのまま勉強机に行き、回る椅子に座りベッドの方を向く。
「投げんな!俺はどうなるんだよ!」
焦るように叫ぶ携帯。
だって私、人助けするタイプではないし。
「関係ないから。勝手にすれば?」
携帯がなくても困らないし、どっちにしろ買えばいいし。
どっかに捨ててこようかなー。
なんて、考えていると不気味な笑い声。
「お前、分かってんのか?」
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