伊達 黒光

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「俺は今こんな姿だ。会えるわけねぇだろが」 さも当たり前のように言う光に対し、焦る私。 なんでそんな面倒なことを……! ベッドを叩きながら必死で抵抗を試みる。 「会ったこともない私が会うのも、おかしいでしょーが!あんた誰って言われちゃうわよ」 「アホか。俺の友達とでも言えばどーとでもなるだろーが。そもそも携帯の俺が会いに行くより断然ましだろ」 最もなことを言われ、言い返せない。 でも……、面倒くさい。 「お前、俺が弱み握ってること忘れんなよ」 ちょうどいいタイミングでの脅し。 表情に考えが、でてしまっていたみたいだ。 しょーーがないから観念する。 「分かった。会いに行けばいいんでしょ……」 でも、一方的に弱味握られてるわけじゃないんだからね……! ……でも、なんか怖いから言わないでおこう。 .
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