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「兄さん!!兄さん!!」
右側だけが長い特徴的な髪の、制服を着た綺麗な男の子が、泣きながら叫ぶ。
周りの人が、電話で今の状況を話している。
車に乗っていた人が出てきて何か、喋っている。
何?
これ……
「赤信号に飛び出す奴があるかッ!!!」
車に乗っていた人がすごい剣幕で、私に怒鳴ってきた。
「可哀想に……。その子をかばったせいでこの子は……」
「こりゃ、もう駄目だろ」
周りの人がヒソヒソと喋る。
私……
私のせいで、その子が……?
気が遠くなり、目の前が真っ白になった。
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