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入学式。
桜。
出会い。
そう。
季節は春だった。
「南中出身、新山とばり。俺は魔王だから近づくな、以上」
1人の少年の言葉に、クラスが凍りつく。
冗談かと思った。
誰もがそう思った。
そして、こいつはヤバい奴なのだと。
近づかない方がいい。
そうクラスメートは判断した。
「お、遅れました」
そこへ、1人の少女が教室に駆け込む。
「旋律女子中学校出身の、白今史真李亜(しらいしまりあ)です。よろしくお願いします」
その水色の髪に、誰もが息をのんだ。
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