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「…紘平?」
苦笑いし、髪をかきあげながら
浴槽のふちに腰掛けた紘平にゆっくり近付き、
挑発するように首に腕を回し、体をくっつける。
気持ちいい。
紘平の素肌が少し冷たく、那智の体温を下げる。
また、あの心地よい感覚が戻ってくる。
体が傾き宙にふわりと浮くような感覚。
「那智。覚悟はできてんのか?
泣きわめいてもやめねぇぞっ」
那智の顔を両手で上げ
深いキスをする。
肌で紘平を感じながら
深い闇に落ちていった……
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