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那智が体重をかけて抱き着いてきたかと思った瞬間
那智の体が人形のように力が抜け、
足から地球に引っ張られるようにズレ落ちる。
「っておいっ那智?」
那智の顔に耳を近付けるとスースーと寝息が聞こえ
安心した…
「……なんのタイミング?
……………生殺しかよっ
俺、振り回されぱなし…
情けないよなぁ
はぁ~
那智、俺さぁこっちに帰ってくるの
すっげー楽しみにしてたんだぁ…
もちろん、お前に会いたくて…
でも、お前ときたら彼氏作ってたり、フラれて落ち込んでたり…
俺の知らない那智がたくさんあるんだよなぁ……
俺はお前だけを想ってた。
これからも変わらない。
なぁ、那智?
お前はどうなの?」
眠る那智を抱き寄せる。
足を左腕で抱えゆっくりベットに横にし
「目の毒だなっ」
と言ってシーツをかけた。
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