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「どうしよう…お母さんに怒られるかなぁ？」
初めての外泊をしてきっと怒られると心配になった。
いつもは早紀ん家に泊まるにも電話で早紀のお母さんに代わって確認する徹底ぶりで……
「大丈夫！ちゃんと連絡しといたよ！
おばさんはなんか喜んでたっていうか…
『お好きにどうぞ！のしつけてあげるわっ』って笑ってたなぁ」
「……ふつー怒るよねぇ」
「おばさんらしーよ。旅行行く前も
『夜ばいかけていいわよっ』て耳打ちしてきたしなっ」
「えっなんで、
信じらんない！母親のくせにっ
付き合ってもないのに！
好きだなんて一言も言ってないのに！」
母の言動の恥ずかしさと自分の知らない所で話しが勝手に進んでいる苛立ちと怒りで
口走った言葉で紘平の顔が曇ってしまったことに
この時、私は気付いていなかった。
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