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「ただいまぁ」
「あらぁ、早いのねぇ。もっと、ゆっくりして来たらいいのに」
うふふと笑いながらキッチンから顔を出した母が再びキッチンへ戻る。
その後を追い、リビングへ入った。
「ちょっと！お母さん！！
変なこと紘平にいに言わないで！！！」
母の背中に向けて怒りをぶつける。
「なぁに、怒って。」
洗い物をしているのか水の音が聞こえ
振り向くこともなく手を動かしている。
「夜ばいとかノシつけてとか、私は紘平にいとは付き合ってない。
ただの幼なじみなの！」
「あらっそう？
あんなに『紘平にいと結婚する宣言』をしてたのにね」
またふふふっと笑われ、イラッとした。
話してもしょうがないと思い、２階の部屋に戻った。
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