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夏休みが半分終わってしまった。
紘平とは相変わらずつかず離れずの状態だけど
暇な私は相手をしてもらっている。
「紘平にい!明日だよぉ~花火大会!
一緒に行くでしょ?」
部屋に向かって話しかける。
「あぁ!一緒に行ってやってもいいけど?」
顔を出すこともなく声だけが聞こえた。
「もう~素直じゃないなぁ
あっ浴衣出してもらわなきゃ!」
一階に降りて
昼食の片付けをしていた母に
「お母さ~ん
明日、紘平にいと花火大会行くの。
浴衣出して!」
「はいはい。
そうそう、明日の夕方は高山さんとクラシックコンサートに行くから、
自分で浴衣着てちようだい!」
「えぇ~自信ないよっ」
「じゃあ練習しなさいよ。教えてあげるからしっかり覚えなさい。
いつまでもお母さん頼らないの!」
「……はーい」
しょうがない自分でなんとかするかぁ
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