花火

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ベンチに座り、周囲を見渡すと 時々、カップルが肩を寄せあったり 手を繋ぎ歩いて行った。 いいなぁ~と眺めていると 「あれぇ~? なっちじゃん! 一人なの?俺とあそぼ!」 片手に飲みものを持った知也が立っていた。 「いい。飲みもの買いに行ってくれてるから!」 「あっ彼氏待ち? 俺の飲む?」 缶を顔の前に差し出してくる。 「いらない!」 「いいじゃん!じゃあ、全部飲んでくれたら消えるからぁ~」 もうひつこいなぁ なんで、アンタの飲んだやつを飲まなきゃいけかいのよぉ 振ったくせに! とイラッとしながら 知也から缶をひったくるように受け取り、 ノドも渇いていたこともあり一気で飲み干していまった。  
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