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公的事情により。Part2
「いえ」
「まだ真偽は確かめていないのですが」
「何よ?だから」
「ええ、まあ・・つまりはですね」
「扇子の話です」
そう言って射命丸 文は笑顔を作り、文帖を扇子に見立てる
「・・・・・」
その様子を頭を掻きながら見つめる博麗 霊夢だった
「よくこちらにいらっしゃる八雲さん」
「扇子をお持ちになってらっしゃるなあと」
「あぁ西行寺さんもですが」
「そうね」
(また何を言い出すんだか・・・)
境内の掃除を進めながら霊夢は軽く受け流していた
「意味って」
「知りたくありません?」
「んー?」
「あるんですよー」
「扇子を使った仕草にですけれどね」
「霊夢さんどんなだと思います?」
「さあねー、わからないわ」
その様子を文は見、興味がこもった眼差しを向ける
「ふふふふふふふふ」
「うげ・・・何よ?」
そして文帖を唇と顎の中間に当てる
「唇をください」
一瞬呆気に取られたがすぐ持ちなおした
「・・・・・は?」
「―――という意味なんですよーこれは」
「ふふふふふ、ほら口元にあてて」
「相手に接吻をねだっているんです」
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