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公的事情により。Part6
「・・・」
「ダメなのかしら?」
「はー・・・」
「天狗といい、あんたといい」
「ちょっと勘違いが過ぎるようね」
「特に紫」
「あんた、さっきの書読んだんでしょ?」
「だったら」
「わかってるはずなんだけどね」
「・・・」
「全て平等に?」
「そうねえ・・・」
「今のあなたの顔」
「本当にそんな感じだわ」
「そう」
「・・・それは、よかったわ」
「・・・さっきまで赤くなってた子はどこに行っちゃったの?」
「さあね・・・見間違えたんじゃないの?」
縁側に座っていた紫が巫女の顔のすぐ傍まで近付く
「・・・」
「だめよ?」
「博麗の巫女」
むっ・・・とした表情を浮かべた巫女と向き合う
「私がいつも会いたいのは霊夢なの」
「想いが通じたらと願う相手も霊夢」
「あなたじゃないわ」
しばらくの静寂の後、霊夢の脳裏にあの書が現れる
あなたじゃないわ
「・・・!!」
湯飲みを置き背を向け去ろうとする霊夢の裾を掴む
「―――霊夢」
「・・・呼ぶんじゃない」
「霊夢」
「・・・うるさい」
「霊夢」
「呼ぶなっ」
「・・・霊夢」
「よっ・・・」
「霊夢」
「・・・!!」
「・・・れ・・・」
ぱしっ
霊夢に叩かれ扇子が空を舞い床に落ちた
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