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微かに月明りに照らされた部屋の片隅に、
唯一捨てられない物が一つだけ俺にはある。
あやと撮った薄くセピア色に染まりかけた一枚の写真だ。
その写真にはドロドロのユニホームを着た俺と、
あやが抱き合いキスをしている姿が写し出されていた…
俺はその写真を見てほほ笑んだ。
しかし、なぜだろう??
目から止めどなく溢れて来る物を感じた…
自分ではどうする事も出来ない感情…
思い出と呼ぶには切なくて …
リアル過ぎてふいに胸がつまる。
ﾞ
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