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信幸は依然として納得のいかない顔をしている。
「策のことは父上には及ばないのは分かっています。しかし、策以前の前に私の妻は、本多忠勝様の娘にございます、それ故徳川殿に背くような真似は出来ません!!どうしてもと言うのでしたら…」
「言うのならなんじゃ、実父よりも妻や義父が大事というか!!」
昌幸が叫ぶ
「勿論父上は一番でございますが、今は小松が一番!!どうしてもと言うのでしたら、私は沼田の地にて真田家を名乗らせて頂く所存!!」
信幸が父昌幸に向かって叫んだ、叫んだこともさることながら、その内容に一同驚いていた……
「兄上?今なんと?それは、真田家から独立し新しい真田家を名乗ると言うことですか?」
幸村もこれには驚いたらしく…しゃべり方がいつになく丁寧である
「その通りだ幸村、お前は、父上とこの地に残り上田真田家を、私は沼田にて新しい真田を名乗る、明日からはお互い敵同士という事になる!!」
「よく言った信幸よそれだけの覚悟があるのなら、儂はもう何も言わん、沼田3.8万石はそちにくれてやるわ!!」
昌幸は叫んだ
「おっオヤジ…何言って…あっ兄上も、馬鹿なことを言わないでください」
幸村は動揺しているようだ…
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