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比奈と、帰り道は全く違う私やったけど、いつも比奈の乗るバス停まで一緒に行って、バスが来るまで二人で話す。
今日あった事、嬉しかった事や、むかついた事なんかも。
「わたしさ……又、手紙貰ったんだ……」
「比奈、なんかさ、人気出てきたよね」
「ひぇ!?」
「えーー、だってさぁ。私はそんなん貰った事ないし」
「どどどど、どしたらいいんだろ。先輩達みたいに、なんか……した方がいいのかな!?」
「貰った子には、何か言ってんの?」
「……有難う御座います」
ん?
「それだけ?」
「うん」
「あらまぁ……」
「多分、くれるのは年下の子だと思うんだけど……。私同学年からは……」
ああ。嫌われてたからね、一年生の時。
「目立ったこと……何もしてへんのにな、比奈は」
「比奈自身はしてんでも、比奈はいるだけで見る人から見たら、めっちゃ可愛いからなぁ」
「彩ちゃんまで!?」
「ホンマホンマ。気付いてへんの?」
「ううぅーーんーーー」
そんな、困った顔しないでよー……。
私、どうしたらいいのさー。
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