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先輩の余命を聞いた
大好きな媛先輩の為に
今の俺に何をしてやれるだろう…?
何を残してやれるだろう?
チュンチュン…
窓の外を飛ぶ小鳥は寒さなど全く気にした様子もなく、乾いた冬晴れの空を飛んでいる。
曇った窓の向こうのベッドの上で、円枝円(ツブラギマドカ)はウッスラと目を覚ました。
昨夜寝たのは結構遅かったが、微睡みに引きずられる事なくすぐ目を覚まして起き上がる。
ただ…胸に渦巻く重たさを抱えて。
円枝円17歳
冷たい床に足を伸ばした。
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