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~俊哉side~
あんな毎日毎日外に出て
裕太の体は大丈夫なのかな?
少しでも息苦しそうな表情をしてたら
部屋に戻らせるようにはしてるけど…。
今も笑顔が引きつってるように見える。
もう出て来て1時間は経つし。
俺は裕太に近づいて戻るよ、と声をかけて車椅子を押しはじめる。
「裕太大丈夫?」
部屋に着いて、裕太の顔を覗くと
苦しそうに息をしながら、裕太は泣いていた。
「…裕太?」
俺は理由がわからなかったけど
見てられなくなって
裕太を抱きしめ、細い背中をさすった。
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